戸川昌子先生
「あら、ボンジュール!ひさしぶりね その後 お変わりなくって...♪」
シャンソン歌手の金子由香利先生の代表的な歌。これはオリジナル歌手を超えたわ。本当に素敵。
どことなくフランス語みたいな日本語で歌う彼女のシャンソンは、日本人好みの、日本人がこれぞシャンソンと思える歌唱法だと思う。
私の歌唱スタイルも、どちらかというとずっとピアニッシモで歌い続ける様な感じ。
声は他の楽器以上に人間性が出てしまう気がして、ワーって声を出す事が自分の裸を見せる様な感覚になってしまい、すこし引き気味で、針の穴に通す様なイメージで歌うの。そうすると裸じゃなくて、女郎屋のお姐さんが赤い絹の襦袢着てお客さんを店先で誘惑してる感じで良いじゃない?
もちろん、ドラマティックな歌唱が求められる歌に関しては別だけど。
そして金子先生とは対照的な戸川昌子先生。
彼女の『インモラル物語』というCDは確か10年以上前に購入して以来ほぼ聴いてなかった。それが最近ウィーンに帰ってきて、新しいシャンソンでも覚えようと思って聴いたのね。
彼女のオリジナルの『お定恨み節』アズナブールの『人々の言うように』など、すっかりはまってしまった。
何より戸川先生とキーが一緒というのが嬉しい(笑)先生のCDを聴きながら口ずさんでも無理がないのよ。
この感じだと、今年のコンサートのテーマは『浅川マキ』『戸川昌子』の二本立てになりそうだわ!
ごきげんよう。