ショパンピアノ協奏曲第一番二楽章
赤木春恵女史が亡くなったとニュースで知りました。
生前彼女はインタビューで、
「私はある程度の年齢になった時に『味のある女優だ』とか『良い女優になった』と言われるようにと思って目標をうんと先に置いた」
とおっしゃってたのがとても印象的でした。
私の好きな女優『吉川満子先生』や『飯田蝶子先生』と同じく、20代にして老け役を演じていたみたいです。
私は、『原節子』『京マチ子』『若尾文子』各女史の様なスクリーンでキラキラ輝いている女優よりも、真ん中から一歩下がった、控えめだけど存在感のある女優に憧れる。それが赤木女史だったり、吉川、飯田両女史のような方々。分野は違うけど、彼女達をお手本に頑張りたいと思う。
さて、今週はお仕事ばかりしておりましたよ。今日も数時間後にまた職場に行きます。昨日は日本髪で働きました。木曜日から髪を洗ってないから、良い感じにまとまりましたの。このブログ書き終わったら、また日本髪に結いますよ〜。
以前から練習している『あの娘がくれたブルース』がなかなかうまく歌えない。難しくて苦戦中。
そして、参考にオリジナルの浅川マキ女史の歌を聴いてみる。
兎に角うまい。適当に何も考えず気だるく歌って感じがするのに、細かい所まで神経を使っている。「あぁ。プロだな。。。」と改めて実感する。ハートで歌う歌手はアマチュアでもいっぱいいるけど、やっぱり何か違う。技術があるのよね。フジコ・へミング女史にしても、ただ気持ちで弾いているわけじゃないのよね。私、勘違いしちゃ駄目だわ。ちゃんと練習するのみよ。
まだ練習したい曲がいっぱいあるけど、とりあえずは今歌っている歌達と時間を共にします。
さてここ1週間程で遂に気温が氷点下になり、そろそろ着物だと大変かな?と心配していたけど、意外と平気なのよ。。。足袋だって普通の薄い足袋だけど、あまり冷たさを感じない。その時の体調や気分などによって感じ方が違うと思うが、もしかしたらこのまま冬を越せるかもしれない!?
仕事中私の好きな音楽をかけてるの。主に戦前から60年代くらいまでの歌謡曲やシャンソンが多いんだけど、この前ね、閉店の90分くらい前にカップルが来店したのよ。男は柔らかい髪質のブロンドのロングヘア、女は少しだけぽっちゃりとした色白の栗毛色の髪。2人とも笑顔が愛らしくてそれはそれは見てるだけでうっとりとしてしまいました。閉店も間際になり、2人の席に目をやると、彼女が彼の手に触れて見つめ合ってたのよ。それを見て嫉妬するどころか、嬉しくなっちゃったの。その時にふと思い出したのが、10年程前にアメリカのバラエティーで『クイアアイ』という美容や服飾、インテリア等のプロのゲイ達が、カップルの部屋改築したり、服をコーディネイトして変身される番組があったのよ。その中の一組のカップルが変身を終え、浜辺で愛を誓い合うシーンに『ショパンのピアノ協奏曲第一番の二楽章』が使われてて、なんともロマンティックだったよね。それを思い出して急いで流したわ。笑
ショパンを聴きながら仕事して、時折2人をチラチラ見てたの。接客業をしてるとこういう場面にも出くわすんだって、有り難くなっちゃったわよ。素敵な職業ね。
さて、今日も一日が始まるわ。素敵な日でありますように。
御機嫌よう。